バイクが緑ナンバーを取得するメリット
緑ナンバーを手に入れることで享受できる利点として、社会的な信頼性が高まり、運送業を正当な許可を得て営んでいることが証明されるという点が挙げられます。
運送事業において、緑ナンバーの取得をせずに業務を行うことは法律違反に当たります。
貨物自動車運送事業法違反となり、最大で3年の懲役あるいは300万円の罰金が科されることもあるのです。
そのため大手企業と取引を行う際には、運送業許可証の提示が求められることがよくあります。
依頼主である企業に罰則は適用されませんが、違法行為を行う相手と取引しているという悪評が広まるリスクは避けられません。
そのため、依頼主は緑ナンバーの確認を行うのです。
また、運送会社が金融機関から融資を受ける際にも運送事業許可証の提示が必要とされます。
これも社会的信頼性のチェックゆえのことです。
つまり、緑ナンバーを持つことによって、法律を順守し合法的な業務を行っている証明となると言えます。
緑ナンバーを取得していると法律に則り運送事業を営んでいることをアピールでき、積極的に営業活動を行うことができます。
これにより新しいクライアントが増え、業務の幅が広がり、評判が良ければリピート案件が増えることが期待できるでしょう。
顧客の数と売上アップのメリットは大きいです。
バイクが緑ナンバーを取得する際に注意したいデメリット
緑ナンバーのデメリットとして、費用と時間がかかることが挙げられます。
緑ナンバー取得の費用は自分で手続きを行えば約600円(ナンバー代)で済むのですが、行政書士に依頼すると3~5万円程度の費用が発生します。
自分で手続きを行えば当日中に交付されますが、運輸支局の混雑状況によっては数時間待たされることも少なくありません。
運輸支局までの往復の移動時間も考慮すると、1日がかりの作業になることも避けられないでしょう。
忙しい方は、行政書士に代行を依頼し後日ナンバープレートが郵送される方法を選ぶとよいのですが、その場合、数万円の出費がかかることは無視できません。
加えて、緑ナンバー取得に伴い、要求される車両メンテナンスの基準が厳格になることもデメリットとして挙げられます。
運送業を生業とする以上、安全で信頼性の高い車両運行が求められるためです。
その結果、緑ナンバーの車両は車検の期間が短く、3か月ごとの点検なども確実に行う必要があります。
この点も時間がかかり、費用が増える要因となりデメリットになるでしょう。
しかし、緑ナンバー取得にかかる費用や手間を考慮しても、運送業者にとっては社会的信用や法令順守の証明など数多くの利点が存在することを把握しておくことが重要です。
これらのメリットを最大限活用し、運送業を成功させるために緑ナンバーの取得を検討してみることをおすすめします。