日本企業で初のアフリカ参入
2016年4月、株式会社ビィ・フォアーが、アフリカのタンザニアにてバイク便サービスをスタートさせました。
バイク便のアフリカ参入は、日系企業では初となります。
タンザニアはアフリカのなかでも、大きな港港を持つことで知られており、アフリカ大陸の海の玄関口として注目されている国です。
今後ビィ・フォアーは、タンザニアで最大の都市であるダルエスサラームでバイク急便サービスBE FORWARD EXPRESSを展開していきます。
ダルエスサラームはかつてはタンザニアの首都で、官公庁や主要銀行、証券取引所などがあり、現在でも実質的な首都機能をもつ、タンザニアの中心となる都市です。
インド洋に面しており、アフリカでも有数の港を要することから、近隣諸国のハブ港として栄えています。
このダルエスサラームにビィ・フォアーは2012年10月、現地オフィスを開設しました。
現地オフィスでは、主に通関業務や集金業務、近隣国へ車両を配送するシティーデリバリーサービスなどを手がけてきました。
その後、2015年9月に専有倉庫「BE FORWARD MALL」を開業し、現地での物流サービスの強化に努めています。
そして2016年、満を持してバイク急便サービスを開始しました。
主に行うのは、船会社と荷主との間でかわされる船荷証券などの書類の配達サービスてげす。
ビィ・フォアーのECサイトや現地オフィスから中古車を購入した顧客を対象に、配送バイクにて車購入などに必要となる書類を配送しています。
配送時間の短縮でユーザー満足度を上げる
BE FORWARD EXPRESSの強みは、配送時間を従来に比べて著しく短縮できること。
これまで、書類の発行から顧客に届けるまで3~4日かかっていたが、最短で翌日に配送できるようになったといいます。
本格運用前に10台のバイクで、テスト運用を行ったところ、ユーザーから予想を上回る好評を得たため、バイク便のBE FORWARD EXPRESSだけでなく、自動車やトラックでの配送サービスも開始する予定です。
さらに今後は、物流倉庫のBE FORWARD MALLと連携しながら、自動車のパーツなどの配送も行っていく方針です。
そして将来的には、タンザニアに支店を開設し、アルーシャやトゥンドゥマ、首都ドドマなどさまざまな都市とのネットワークを作り上げ、タンザニア国内の都市をつなぐ物流網を充実させていく予定とのことです。
現在、国境を越えて車両の越境配送するシティーデリバリーサービスは、アフリカ13か国にて実施されています。
今回のBE FORWARD EXPRESSでもサンビアやマラウイ、コンゴといった周辺国へと広げることで、車両に限らず、それ以外の品物の配送も実施し、東アフリカエリアを網羅する物流網の構築、越境配送サービスの拡充に注力していく目標を掲げています。