タンデムできる条件をご紹介
バイクで、2人乗りをすることをダンデムと言います。
ダンデムには条件があるので、ご紹介しましょう。
排気量50cc未満の第一種原動付自動車は、2人乗り禁止ですが、排気量50ccを超えた自動二輪車で、乗車定員2名となっている車両ならば可能です。
ただし、条件もあります。
2人乗り用のダンデムシート、もしくはキャリアがあること、後ろに乗っている人がつかむことができるダンデムベルトかバーがあることです。
そして、普通二輪小型限定免許以上を取得して、1年以上たっているということもあるのですが、それにはきちんとした理由があります。
バイクに2名以上の人が乗ると、リヤに体重がかかるので、カーブを曲がったり、急ブレーキをかけたりするときに高度なテクニックを要するからです。
このテクニックをつけるには、運転経験が必要でしょう。
そのため、免許取得して1年たっていない場合は1名乗車で経験を積んで、テクニックを磨かなければいけません。
違反した場合はどうなる?
違反名は定員外乗車違反です。
反則金は原付だと5000円で、二輪車は6000円になります。
普通自動車や軽自動車も6000円です。
違反点数は1点になります。
原付1種のダンデムの他に、乗車定員2名のバイクの3人乗りや乗車定員4名の軽自動車の5人乗りという四輪にも適用される法律です。
うっかりしてしまう場合もあるので、気を付けたいものでしょう。
高速道路のダンデム条件
125cc超えのバイクであれば、高速道路でのダンデムは可能です。
また、規制緩和により2005年から、年齢が20歳以上の人や普通自動二輪免許取得後、3年たっている人も可能になりました。
このように、2人乗りが高速道路でできるようになったのは、2005年にハーレーダビッドソン社のあるアメリカ政府の発言が原因でした。
安定しているハーレーのビッグバイクがあるのに、高速道路でダンデムが不可能なのは変なので、そんな法律は撤廃したいということになったのです。
つまり、ハーレーのバイクが売れるようになるからでしょう。
因みに、かつては司法試験よりも難しいと言われていていた大型自動2輪免許が免許制度の改正により、1996年には指定自動車教習所でも取れるようになったのも、アメリカの発言からでした。
大型自動二輪免許を取得するのが難しいために、日本でハーレーが売れないのではないか、ならばもっと取りやすくしてほしい、と言われたのです。
事実、指定自動車教習所で大型自動二輪免許を取りやすくなってから、日本においてハーレーダビッドソンのビッグバイクは売れるようになりました。
日本にとっても、アメリカにとっても、良い結果になったということです。
ダンデムする人も、増えたのではないでしょうか。