違反切符の色は違反度合いによって違う
バイクで交通違反をすると、警察から違反切符を渡されます。
交通違反には多種多様なものがあり、ヘルメットの不着用や路上駐車、スピード違反やスマホをしながらの運転などたくさんの違反行為が含まれています。
警察が発行する違反切符は、白切符や青切符、そして赤切符という3つの種類があります。
警察官が、その日の気分や在庫によって色を変えられるというわけではありません。
違反行為によって特定の色の切符を切るというルールで、切符の色を見ればどの程度の違反行為なのかを想定できる仕組みとなっています。
最も違反の度合いが低いのは、白切符です。
これは一般的に反則金を伴わず、違反点数も1点だけというケースが多いです。
具体的には、ヘルメットの未着用などが該当します。
一回の違反点数は1点ですが、罰金がないからと言って何回も違反していると、免許停止の処分となってしまうリスクもあるので注意しましょう。
違反点数が6点になると、違反の理由や回数に限らず、免許は停止されてバイクの運転ができなくなってしまいます。
白切符よりも違反の度合いが高いものは、青切符です。
これは交通反則告知書と呼ばれるもので、バイクの交通違反の中では最もよく切られる色です。
ライダーが多く違反する一時停止違反や駐車違反、ながらスマホなどはこの青切符の範疇となります。
青切符は、違反点数だけでなく罰金を伴います。
罰金は切符を切られたその場で支払うというわけではなく、何日間という支払期限が設けられています。
この期間内に支払えば、それ以上大事になる心配はありません。
しかし支払わないまま期限が過ぎてしまうと刑事事件として処分されるため、注意しましょう。
青切符よりも違反の度合いが高いのは、赤切符です。
スピード違反でも、違反した超加速度が30km/h未満の場合には切符の色は青ですが、それを超えると赤切符となります。
その他にも、交通事故の原因となる行為や悪質な運転などは赤色切符に該当します。
反則金制度とは?
基本的には、交通違反をすることは刑事事件の扱いとなります。
しかし反則金制度を利用することによって、期日以内に反則金を支払えば刑事事件の扱いにはならないという免除を受けることができます。
上記のように、違反金を支払わなければ刑事告訴されるというのは、この反則金制度が適用外となってしまうために起こるトラブルです。
反則金制度が誕生した背景には、交通違反数の増加があります。
一つ一つの案件を裁判所が対応していたのでは、もっと重大な案件への対応が遅れてしまいます。
そのため、軽度の交通違反なら反則金を速やかに支払うことによって告訴の対象にはしないというルールが作られました。
それが、反則金制度です。