バイクにとってのドライブレコーダーの重要性
ドライブレコーダーは自動車用品のなかで急速に普及しており、特に最近話題になっている煽り運転や危険運転による死傷事件など、理不尽な状況で起こる事故に対して有効な証拠を提供できる装置として注目を集めています。
それは車だけに当てはまることではありません。
バイクに関する事故ではケガの程度が重い場合が多く、証言ができないこともあるため、ドライブレコーダーがあることで証拠としての価値が大いに高まるのです。
バイクのドライブレコーダーの選び方
バイク用のドライブレコーダーを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意が必要です。
第一に、バイクに取り付けられるドライブレコーダーは雨や砂埃などの影響を受けるため、防水・防塵機能を持つカメラが望ましいでしょう。
この機能はIP規格によって定められており、製品の仕様表で確認できます。
たとえば「IP56」と表示されている場合、左側の数字は防塵レベル5を、右側の数字は防水レベル6を示しています。
内部へのほこりの侵入を防ぐ防塵性能と、水の強い直接噴流にも耐えられる防水性能を備えているという意味です。
また、「IPX6」と表記されている場合は防水性能はレベル6であることがわかります。
一方、防塵性能に関するテストは実施されていないということです。
なお、カメラと別々のドライブ装置がある場合はそれらの防水・防塵性能も確認することが重要です。
次に電源供給方法についてですが、バイクのドライブレコーダーには、バイクのバッテリーから電力を取得するタイプと、本体に内蔵されたバッテリーから電力を得るタイプがあります。
バイクのバッテリーから電力を供給するタイプは、エンジンが作動すると電力が供給されるため長時間使用しても電池切れの心配がありません。
一方、内蔵バッテリーを使用するタイプは長時間使用すると電池切れのリスクがあるものの、取り付けが簡単であり、複数のバイクを所有している場合には取り回しができるという利点があります。
事故時にドライブレコーダーが作動していることが重要なので、バイクのバッテリーから電源を供給するタイプが安心であると言えますが、それぞれのメリットを慎重に検討した上で購入を検討しましょう。
また、夜間の事故にも対応できるようにすることが必要です。
夜は暗く、対向車のヘッドライトや街灯、先行車のテールランプなど、撮影条件が厳しくなります。
信号や相手の車両、ナンバープレートなどが映らないと証拠能力が低下することがあるため、夜間でも鮮明な映像が撮れるカメラ性能について購入時に販売店で十分に説明を受けるようにしましょう。
ハイビジョンや高解像度の機種を選ぶことで、この点はクリアできるはずです。